あらためて、バッグ作り~コバ塗り編~
2009年 10月 08日 (木) 22:22
大変ご無沙汰をしていました。

10月に入ったというのに台風一過、すっきりと晴れ渡った空の色は屋内にいることがなんだかもったいないような気持ちにさせます。

さて、好評だった(?)「あらためて、バッグ作り」シリーズの第3弾です。

「コバ塗り」とありますが、まずはコバって何?

革の断面のことを業界用語では「コバ」といいます。

革の厚さは薄いものだと0.6ミリ程度のものから、厚いものは4ミリぐらいまでと結構な幅があります。
 断面を見せないように端っこから1センチ程度の幅で折り曲げる「へり返し」と呼ばれる方法もあるのですが、断面があまりにも厚過ぎて返せなかったり、または断面をそのまま見せて作りたい、ということになった時に必要になってくるのが「コバ塗り」という工程。

まだ何もしていない革の断面はこうです。
2009_10070001.jpg

ここに「目止め液」を塗り・・・
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厚手の綿素材の「ウエス」で磨き、
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出来上がった断面がこちら。
2009_10070007.jpg
表面がきれいになり、ツルツルになりました。


場合によってはこの仕上げだけで、色を塗らないで加工する方法もあります。特にオイルがたっぷり入っている革だとこの磨きだけでまるで鏡面仕上げのようにきれいになるので、あえてそのツヤを生かして色を塗らない場合があるのですが、個人的にはオイル革が好きなのでこの磨きのみの仕上げの時はかなり気合を入れて磨いてしまいます(笑)

そして仕上げに、バスコと呼ばれる塗料を塗って、コバ塗り完了。
2009_10070008.jpg2009_10070009.jpg

これも一度だけではなく、乾いたらまた塗りなおして、均一で、しかも程よい厚みになるようにしてやるのです。

コバを塗った革と塗っていない革。
2009_10020017.jpg

見た目はもちろん、コバ塗りをしたことで全体の印象がきりっと締まってより品のある雰囲気になっていると思いませんか?

ざっくりと説明をしたものの、この目止め液やバスコの種類も様々あり、これまで私達はいろんな種類のものを試し、またその方法も試行錯誤を繰り返し、今あなたが持っているかもしれないボーデッサンのバッグになっているのです。



さて、ここまではあくまでもバッグを作る具体的な工程にいく前の、いわば下準備のようなもの。

まだまだバッグはようやっと、それぞれのパーツの下ごしらえが出来たところです。

バッグ作りは、本当にこうした地道な作業を一つ一つ、積み重ねていって出来上がるものです。
ものづくりはなんでもそうなのですが。

特にこの「コバ塗り」という工程は、革漉きと同様革素材でしかありえないものでもあるので、特に「職人技」といわれるような技術力が問われる部分かもしれません。

コバはバッグの至る所で見られますので、へーと思った方はご自分のバッグのコバを色々と見てみると面白いかもしれませんね。かなりマニアックではありますが。

しかし本当にきれいに磨き上げられて色を塗られているコバ面は、見た目の良さだけでなくその手触りも実になめらかで手にしっとりとなじんでくれます。

2009_10020012.jpg
これはどこの部分でしょう。バッグの口がファスナーで開閉する仕様になっているなら、その端っこについている革のコバ面だって色塗りをするんです。


というわけでバッグ作りはさらに続きます。




あ、そうそう、おかげさまで御好評を頂いているハラコシリーズ、また上がってきました。
次は新型で小物も発売予定。こちらも、どうぞお楽しみに。
2009_10070010.jpg




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