あらためて、バッグ作り~裁断編~
2009年 07月 14日 (火) 00:23
サイトウです。


お気づきでしょうか、ボーデッサンのHPに新たなコンテンツが出現していたのを。
Artisan Interview」というページにて、ここアトリエでバッグを作る私たちのインタビュー記事が紹介されています。

そこでインタビューされている3人のうち、アキタ氏はじめ裁断担当スタッフの仕事ぶりをここでも少しご紹介しようと思います。
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いくつかHPでも裁断の様子は紹介されていますが、裁断場にはクリッカーと呼ばれる裁断機(プレス機)が何台かあり、一台一人が担当して革の上に刃型をセットして上からプレスして革を型どおりに「くりぬく」、といった表現の方が合っているかもしれません。

 お菓子のクッキー作りで言えば、クッキー生地が革、クッキーの抜き型が刃型ということになりますね。



作業的にはいたって単純のように見えるこの仕事、実はかなりの革についての知識と細やかな神経が要求される事は、あまり知られていないのではないでしょうか。


ボーデッサンで扱う革は、とにかく革本来の味を損なわないようになめされ染色されたモノがほとんど。

ということは、一枚一枚の革の表情に違いがあり、色むらや革についている小さな傷もあえて残されている、ということ。

 
考えてみれば当たり前の話です。革は動物そのものを生かしてつくられた産物なのですから。

牛革ならば、人間のように牛の一頭一頭に違いがあるのは当然。近年騒がれたクローン牛のような例外もありますが、それはまた次元の違う話です。



私たちボーデッサンの革は、そんな当たり前の、生き物の「革」で」バッグを作るということを何より大切に考えて選ばれているのです。
 
それは一つ一つの革に個性があるように、出来上がった一つ一つのバッグにも個性があるということです。

 それこそが革と革以外の素材との大きな違いであり、魅力だと思います。

そこで、裁断という仕事はボーデッサンのバッグ作りにおいてもとても重要な役割を持っているのです。
一枚一枚表情のある、時には傷の多い、時には色のムラもある、そして伸びる方向も様々、そんな沢山のクセのある革をひとつひとつ裁断していくのは、やはり熟練の腕と革の特性を見極める目を持った「裁断士」にしか出来ない仕事なのです。

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 革はクッキー生地のように抜いた後こねこねしてまた平らに伸ばす、ということももちろん出来ないので、どの場所に刃型を置けば無駄がないか、ということも考えなければなりません。

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こうして抜き上げられた革たちがバッグの原型となります。神経を集中させ、選りすぐって裁断されたパーツ達。

 なんだかその姿がとっても誇らしげに見えるのは、私だけでしょうか。


ボーデッサンのバッグが「使われている革の表情がいい」と言われる所以は、裁断スタッフの技術力の賜物でもあったわけです。

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